私がアメリカに住んでいた時 (2000年) に体験した自動車盗難例です。自宅アパートメントの駐車場から盗まれました。そこはリモコン式ゲート付きなのですが、その日はゲート外の駐車スペースに駐車していました。朝の出勤時に車がなくなっているのを見つけて頭が真っ白になったのをおぼえています(笑)。周辺の車の駐車状況から前日に私がとめてまもなく盗まれたようでした。
お世話になっていた車屋さんの話では「保険屋は1ヵ月は探すが一週間探して出てこなければあきらめた方が良い」ってことでした、メキシコ国境に接するSanDiegoではたいていの場合パーツにばらされてメキシコに渡ってしまうようです。このときはラッキーにも車は見つかりましたが、車内は荒らされしかも、車内のいたるところにベタベタな粘着性のものが塗られていました、警察によれば「指紋隠しではないか」と言っていました、日本で言えばさしずめ消火器を撒かれたようなものでしょうか。
以下にそのときの様子をまとめております。
| 発見されたのは盗難の5日後のことです。あまり治安の良さそうではない地区に路上駐車するかたちで乗り捨てられていました。付近住民の話では盗難にあった夜からずっと駐車されていたらしく、発見時は前席の窓ガラスは開けっ放しになっていたようです。 |
切断されてしまったステアリングホイール |
ステアリングホイールが二箇所切断されているのがわかるでしょうか。Club (ハンドルロックバー、と言ったほうがわかりやすいでしょうか、アメリカでは一般に特定の商品名を代表させて"Club"と呼ばれています) を外すために切断したものです。この車には Club は使用していましたが、アラームシステムは組み込まれていませんでした。 |
壊されたイグニッション・キーシリンダー |
イグニッション用の鍵穴はいじられており、鍵は差し込めないものの、鍵穴周囲の黒い部分を回転させればエンジンがかけられる状態にされていました。 |
こじ開けられたドア |
運転席と助手席の外側のドアノブと鍵のシリンダーのユニットのあたりをいじった形跡があり、ユニットはドアから浮いてしまっている状態です。片方のドアの鍵穴は破壊されていて鍵が差し込めない状態でした。 |
天井の室内灯のバルブが抜きとられ、ぶら下がる配線 |
室内に6個所ある室内灯はなぜかことごとくカバーが外され電球が抜きとられていました。それだけでなく、ものによってはこんな感じにされてしまい、おまけに天井内張りはゆがんでしまっています。
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2列目3列目シートがなくなってしまった室内 |
ステレオは無事だったものの、2列目、3列目のシートははずされてなくなっており、内装内張りも一部はがされていました。
室内に置いてあったチャイルドシートやサングラス、地図、車のワックスなども殆ど全て盗まれてしまいました。 |
| 幸いなことに「走る」「曲がる」「止まる」といった機能に関する部分は無事でした。
室内に盗難の際に用いられたと思われる道具が残っていましたが、指紋は出てきませんでした。 今回は「足」として盗まれた可能性が高く、室内からのシートなどを盗んだのが車を盗んだ人間なのか、それとも乗り捨てられた後に他の人間によって盗まれたのかは不明です。この程度の被害で戻ってきたことはひょっとしたら不幸中の幸いなのかもしれません。 警察によれば一般的には Club は盗難防止には有効だがこういうケースもあり得るし、アラームシステムも単なる警報だけでは意味が無く、燃料カットするシステムでなければ乗り逃げは防げない、とのことでした。今から思えば当たり前の話ですが、その当時いかに無防備だったか思い知らされた次第です。 以来、私は車のセキュリティーには気を使うようになった次第です。
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